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建築フォーラム(FARCHI)では、Jw_cadの外部変形プログラムを多数公開しており、設計業務の効率化や品質向上に貢献しています。これらのプログラムは、Jw_cadの標準機能では実現が難しい作業を簡便に行えるように設計されています。以下に、代表的な外部変形プログラムとその特徴を紹介します。
1. FastMeasure(ファーストメジャー)
このプログラムは、閉じた図形の面積を迅速に計測することができます。通常、面積計測には図形の全頂点を選択する必要がありますが、FastMeasureでは図形を1回右クリックするだけで面積を計算できます。計算は図形を三角形に分割して行われ、複雑な形状でも対応可能です。また、コンフィグファイルを使用することで、計測結果の文字や色、レイヤー設定などをカスタマイズできます。これにより、現場での面積計測作業が大幅に効率化されます。
2. 図形の検索・置換(zukei_seach16)
このプログラムは、直前に登録した図形(座標ファイル)を検索し、赤色でマーキングしたり、個数を記入したりすることができます。また、登録した図形と他の図形を置換する機能も備えています。検索・置換の対象は線、円、点、文字、ソリッド、円ソリッドで、寸法図形は対象外です。反転した図形も検索対象に含めることができ、倍率変更や縦・横の個別設定も可能です。これにより、図面の修正作業が効率化されます。
3. ワンタッチハッチ
このプログラムは、木目、コンクリート、断熱材、ALCなどのハッチングをワンツー操作で一発で適用できる外部変形です。バッチファイルのコマンドラインオプションを編集することで、線色、線種、線幅、ピッチなどを変更することができます。ただし、動作には「Ruby」が必要であり、インストールされていない場合は動作しません。事前にRubyをインストールしておく必要があります。
4. 三角形・四角形面積表
このプログラムは、座標データから三角形や四角形の面積を計算し、表形式で出力することができます。これにより、土地の測量データなどから迅速に面積を算出することが可能です。特に測量業務や土地開発の計画段階で有用です。
5. M7(建築フォーラム)
M7は、Jw_cadのグラデーション機能を拡張する外部変形プログラムです。ソリッドでGL下のグラデーションを描画することができ、よりリアルな表現が可能となります。これにより、プレゼンテーション資料や設計図面の視覚的な品質が向上します。
6. その他のユーティリティ集
FARCHIでは、上記以外にも多くの外部変形プログラムが公開されています。例えば、座標データの読み込み時に倍率を指定する「by」や、図面寸法でデータを読み込む「bz」など、さまざまなユーティリティが提供されています。これらを活用することで、Jw_cadの機能をさらに拡張し、業務の効率化を図ることができます。
まとめ
建築フォーラム(FARCHI)の外部変形プログラムは、Jw_cadの標準機能では実現が難しい作業を簡便に行えるように設計されています。これらのプログラムを活用することで、設計業務の効率化や品質向上が期待できます。各プログラムは、FARCHIのダウンロードページから入手可能であり、必要に応じて導入することをおすすめします。