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「MISCELLANEOUS DATA STORAGE 2 for CAD Drawings」は、Jw_cad用の外部変形ツールを提供するブログであり、特にアイソメ図の作成支援に関する内容が詳述されています。
主な外部変形プログラムの紹介
アイソメ作図支援の概要
このツールは、Jw_cadでのアイソメ図作成を効率化することを目的としています。主な機能は以下の通りです:
- アイソメ寸法の作成:投影方向と対象点を指示することで、簡単にアイソメ図に寸法を追加できます。
- アイソメ円・多角形の作図:各面とサイズ・オフセットを指定することで、正多角形や真円の投影図を作成します。
- アイソメ・アクソメ変形:平面図や展開図から、投影図への変形を行います。
詳細な機能と使用方法
1. アイソメ寸法
バッチファイルのコマンドラインオプションを編集することで、線色・文字・間隔などを変更できます。「–registry」オプションを使用すると、Jw_cad本体の寸法設定のレジストリと連動することが可能です。また、「–autolayer」オプションで、レイヤ名が寸法・dimensionのレイヤを自動的に検索し作図します。
2. アイソメ円・多角形
「アイソメ円・多角形.bat」を実行し、基準点を右クリックすると、面、寸法、オフセットの順で入力を求められます。面の名前は水平面が「t」、左垂直面が「l」、右垂直面が「r」です。円の場合は半径を指定し、多角形の場合は角数、中心から頂点までの寸法、底辺の傾きを指定します。オフセットは無指定でゼロにリセットされ、前回指定したオフセットが使用されます。オフセットに「++30」「ーー50」のように指定すると、前回オフセット位置から累積してオフセットを計算します。同じ基準点指示のあと何も入力しないで実行すると、連続複写のように動作します。
3. アイソメ変形・アクソメ変形
「アイソメ変形.bat」または「アクソメ変形.bat」を実行し、投影面のボタンを押すと、変換する平面図・展開図の範囲を選択するよう求められます。変形する際の基準点をクリックし、変形した図形を作図する基準点をクリックします。投影する面を変えて、変形を繰り返し元になる図を完成させます。
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注意点と動作環境
- この外部変形はmswin32版Rubyを前提に書かれています。あらかじめRubyのインストールが必要です。動作確認は1.8.7、1.9.2、2.4.0で行っています。
- 元の図面で、曲線化でグループ指定されているデータは変形後、バラバラの線に変換されます。Jw_cadの現行仕様で、外部変形内での曲線の扱いに不具合があるため、曲線化の変換は現状できません。
総括
「アイソメ作図支援」は、Jw_cadでのアイソメ図作成を効率化するための強力なツールです。寸法の追加や円・多角形の作図、さらには平面図からの投影図への変形まで、多岐にわたる機能を備えています。ただし、使用にはRubyのインストールが必要であり、曲線の扱いに関する制約も存在します。それでも、Jw_cadを活用するユーザーにとっては、作業効率を大幅に向上させる可能性を秘めたツールと言えるでしょう。