そもそも、DXFファイルとは
DXF (Drawing Exchange Format) は、コンピュータ支援設計で使われる図面用のフォーマットの1種であり、2次元および3次元の形状をベクター形式で表現する。
このフォーマットにはテキスト形式とバイナリ形式とが有る。
- バイナリ形式は、データ量をより低減できるが、対応製品が少なく、普及していない。
- テキスト形式は、データをテキストとして格納するためにその量が大きくなりがちであるが、データ圧縮によってその冗長な内容の高い圧縮率を見込める。
なお、本フォーマットはこの分野のソフトウェアにおける事実上の標準としての地位を確立している。
Wikipedia より
上記、Wikipediaにもあるように、そもそもDXFファイルは、オートデスク社の「AutoCAD」における異なるバージョン間のデータ互換を目的として開発されたようです。
また、DXFはR12以前とR13以後では全く異なる構造をしているらしい。
なので、R12しか対応できないCADでR13以後のDXFファイルを開くと、とんでもないことになるのだ。
バージョンの確認方法
DXFのバージョンは、簡単に確認できるらしい。
それは、Windows標準搭載の「メモ帳」だ!
さっそく確認してみた。
DXFファイルをメモ帳で開く
「.dxf」ファイルを「メモ帳」で開いてみます。
「.dxf」ファイルを右クリックして「メモ帳で編集」を選択

開くとこんな感じで記号と数字が表示されます。
AC1024 = DXF 2010形式

AC1009 = DXF R12形式

この赤枠内の数字で判断できるようです。
以下に一覧表を作成しましたのでご覧ください。
DXFバージョン 一覧
符号 | DXFのバージョン | Jw_cadのバージョン | AutoCADのバージョン |
---|---|---|---|
AC1032 | 2018 | AutoCAD 2018/2019/2020/2021/2022/2023/2024 | |
AC1027 | 2013 | AutoCAD 2013/2014/2015/2016/2017 | |
AC1024 | 2010 | Ver.10 | AutoCAD 2010/2011/2012 |
AC1021 | 2007 | AutoCAD 2007/2008/2009 | |
AC1018 | 2004 | AutoCAD 2004/2005/2006 | |
AC1015 | 2000 | AutoCAD 2000/2000i/2002 | |
AC1014 | R14 | AutoCAD R14/LT97/LT98 | |
AC1012 | R13 | AutoCAD R13/LT95 | |
AC1009 | R12 | Ver.10 Ver.8以前 | AutoCAD R12/LT R1/R2 |
まさか、DXFファイルの元が「AutoCAD」だったとは知らなんだ。
オートデスク社、恐るべし。